Owner’s Voice

音がいい、広いリビングに人が集う家

竣工:2006年2月

初めまして。よろしくおねがいします。お聞きしたのですが、奥様はパッチワークをされるんですね。

奥様
はい。お友達には、タイルに焼き付けてくれる人もいるんですよ。

奥様はそういうのをやられてご主人は楽器をやられて、芸術家ご夫婦ですね。

ご主人
いえいえ、全然。それは全然違って、私はサラリーマン、麻雀、ゴルフ、酒、それで65歳までやって、大学の先生を5年間やって、その間にやや色々なことを考えて、ここに来たのは大学の先生をやっていた最後の半年。ここから通って。

ここから通われたんですか。車で?

ご主人
いろんな講師をやっていたのですが、教授として行ったのは帝京大学。

立川でしたっけ?

ご主人
はい。モノレールで帝京大学まで行ったんです。そして調布との中間にありますからね。元は永福町にいましたから。永福町にいたら、聖蹟桜ヶ丘に。

こちらは建てられて15年、住まれて14年になるそうですが。

ご主人
その前に夏の別荘を持っていて、ずっと利用していたので合わせると27年です。
奥様
丸紅の小さな小屋を気に入って、通っていたんです。
ご主人
サラリーマンで満員電車で通って、週末になると即小さな小屋に行って、土日はゴロゴロやって帰ると。

アクティブですね。

ご主人
好きなことは非常に積極的にいろんなことをやります。ここに来たらゴルフと、歌を聞くのが好きなので、それを自分でやって。そのうち楽器も増やして、人が集まると歌って楽しむと。

歌はジャズとかですか。

奥様
ジャズとあとはカンツォーネ。

素晴らしいな。じゃあジャズはずっとお好きだったんですね。

ご主人
好きですね。それで生前葬を2年前にやりました。リビング、そこにピアニストと客を。料理はこちらがイタリアンの専門家ですから。
奥様
34人集まりました。
ご主人
生前葬、みんな「何やるんだろう」「服装と香典は?」って。香典はいらない、普通通り来てくれって言ったら、みんな恐る恐る来てね。結局ミュージックパーティーにして、僕が歌って仲間も歌って。笑

素晴らしいですね。僕の友人も2年前に生前葬しましたね。みんな集まってワイワイがやがや。友人はたまたま50歳になったばかりだったので、半世紀も生きたというのでとりあえずお世話になった人に半世紀分のお礼申し上げたいと言って、なんだかんだ50〜60人集まりました。

奥様
どこかホテルかどこかで?

シェアオフィスの会議室みたいなところを改造してやっていました。なかなか良いものですよね。いろんな人と。

ご主人
生前葬で50歳というのは、僕若すぎると思う。人生八十何年。笑
奥様
お友達が味をしめて「毎年やろうよ」なんてね。面白いからまた来年もやろうって言うから、一回だけにしてよって。

クルマで東京まで通われたとかですが、運転は苦では無いのですか?

ご主人
全然苦じゃない。変化があっていいですね。

ところで、もともとサクライホームとはどういうことでお知り合いになられたんですか。

ご主人
これは面白いですよ。
奥様
たまたま不動産のお仕事をなさっている友人のKさんが全部お世話してくださったんですけど。永住するとなったら、子供が前の丸紅の小屋だと冬は寒いし、とにかく寒さだけは気をつけなきゃいけないということで、じゃあ土地探しからしようということで、そちらは手放して、あちこち見ていたらここが見つかったものですから。そしたら、Kさんっていう方が「どこでお建てになるんですか」っておっしゃったのが運命的なんです。
ご主人
もともとスウェーデンハウスで建てようっていうことは決めていたんです。
奥様
私が決めていて、主人は「いくらかかるんだ」とか、なんのかんの言って。そしたら、東京で見たときスウェーデンハウスは高かったんです。「僕たちの予算じゃあ、こんな家しか経たないじゃないか」と言ったので、「それでもそれが良い」って私言ったの。住宅展示場ですっかり気に入って、寒い山の中で暮らすならこれが良いって。そしたら、「サクライホームっていって、やはりスウェーデンの家を建てている会社でとっても良いですから」と言われて、すぐにその足で。
ご主人
この土地を見つけたのは、ゴルフ場に近いことと、フラットであること。これで決めました。

そうだったのですね。それで、ならばサクライホームにと決めた理由を詳しくお聞きできますか。

奥様
リサーチしている時に、たまたま私たちよりもう少し思慮深い息子がついてきていたんです。僕も見に行くよと言って一緒に来て、いろいろ質問していました。

息子さんがある程度きちっと質問されて?

桜井
息子さんかなり詳しくて。カナダに行っていたりとか。
奥様
それで、息子が「お母さん、サクライホームさんのところはとっても良いよ。心配ないから」と言ってくれたので、あとはもうとんとん拍子に。

そうですか。お見積もりが同じお値段でもサクライホームの方が贅沢に?

奥様
そういうことですね。

スウェーデンの家は、窓やドア一つにも良いものを使っているので、比べると高いんですよね。

奥様
高いんですよ。住宅展示場で見た時も「やっぱりそれだけのことはしていますから」と言われてね。すごく高かったんですけど、建てたいならしょうがないかなと思っていたら、サクライホームさんはそれをいろんな点で考えてくださって。

そうしてこの家をお建てになり、約15年住まれて、温かいことや静かであることが一番住んでみて良かったなと思うところですか。

奥様
前住んでいたところは、時間がなかったので建売を買ったんです。こんな大きなストーブを置いていたものですから、暖かいだろうと思って。でも、もう窓がびっしょりになってしまう。しばらく経っていくとカビくさいし、お布団はしけちゃっているし、そしたらまたお布団を干さないといけなくて大変なんですよ。

結露ですね。

奥様
2つくらい布団乾燥機をおいて乾燥したり。窓からも水がダラダラ垂れるし。この家は湿気もないし結露も全然しないので、その点は本当に良かったなと思います。

結露しないですか。

奥様
ええ。ほとんどしないです。

それは結構重要ですよね。カビちゃうのが1番困りますよね。

ご主人
極めて重要でね、その前の家で夏ゴルフをしに来たらちょうど梅雨時で、入ると畳が真っ黒になっていたんですよ、カビで。それと、この家への私からの注文は、居間をできるだけ広くしてくれと。

この広いリビングの設計は全部お任せ?

ご主人
お任せ。ただ、希望はいった。

どういう希望ですか?

ご主人
私からは、居間とダイニング、その他をくっつけてもいいからでかく。人が集まれるように。
奥様
生前葬もここでしたのですが、広かったのでぴったりだったんです。
ご主人
ここを建てて後で分かったのは、音響効果。
奥様
すごいの。
ご主人
非常にいい。音楽家が来たときに「音が全然違う」と。これは建てた後に気がついたことですが、全然違う。

音楽をやっていらっしゃるから余計にね。

ご主人
そんな音楽なんて大したことないけど。音は確かにいい。
奥様
私も声を出さないと認知症になるというので、3年前から詩吟を始めたんですね。それでたまに山でお稽古したいっていう声があったので、みんなここへ来て、10人くらい1人ずつ歌ったりして。そしたらみんなすごく音がいいってびっくりして、先生もびっくりなさって「ここはいいね。響いていい声に聞こえる」っておっしゃって。そういうことがあるみたいですよ。

あるでしょうね。そしたら詩吟のお稽古もずっとされている?

奥様
毎週行っています。

素晴らしいな。

ご主人
音痴だったんですよ。
奥様
3年経っても全然上達しない。
ご主人
でも詩吟やっていたら、だんだん良くなってきた。
奥様
声を出すことは気持ちがいいです。

じゃあ、今度はジャズと詩吟のコラボレーションを。

ご主人
それはないです(笑)
奥様
主人は私が練習していると、聞いているだけで覚えちゃうんですね。音感がいいというのはそういうことなんでしょうね。真似するんですけど、習ってないのにうまいんですよ。

楽しいですね。

奥様
きっと全然上達しないから、先生もなんとかやめてくれないかと思っているかもしれないですけど。

ご主人はゴルフなんか行かれるだけで、東京には出て行かれないんですか。

ご主人
東京は通常だと月に2〜3回行って、しかし新型コロナで今年になってからは1回か2回。

困りますね、早く終息しないと。

ご主人
ここに主体を置くということは、そういうこともあったわけです。というのは、東京にいるといろんな話が来て。
奥様
悪友がいっぱいいますからね。
ご主人
断りきれない。そのためには不幸があったとか言って断ることはできるんだけど、そういうのもアホらしくなって。聞くのも大変だるいから。で、ここに移って、「富士山の麓だから」というとみんな「ああそうか。そしたら志賀はこれないな」とこういう風になるわけです。このメリットは非常にいい。

じゃあ、断れる口実ができたと。

ご主人
物理的な口実がね。
奥様
そんなこと言っていますけど、ここに引っ越そうというのは私が言い出したんです。行ったり来たりがやっぱり大変なんですよ。面倒で。私こちらの方が好きだし、私ここが好きなんですね。だから、私は向こうに引っ越すからって。東京の家は新宿から10分とかで便利なんですよ、永福町ですから。あなたはお仲間が多いし、居たかったら居てもいいから私はとにかく引っ越すと言ったら、俺も行くとか言って。
ご主人
居をこっちに移すだけだからさ。

裏にずいぶん薪がありますけど、全部ご主人が割っているんですか?

奥様
いえいえ。全部息子が。息子は東京育ちなのに都会が嫌いなんです。それでここから歩いて15分くらいのところに古い夏用の別荘を買って、そこに親子5人で住んでいるんです。

じゃあ息子さんは近いのでよく来られる?

奥様
よく様子を見に来ます。

安心ですね。そしたら来て、薪を割ってくれるのですか?

奥様
この頃薪を割るのは、もっぱら小学校6年生のお兄ちゃんです。うまいですよ、一撃でスパッと割って。

すごいですね。

奥様
それで今、結局息子はこちらに引っ越してきて、すごく気に入ってすごく古いお家ですけど、これが大変な家でね。こちらで木こりはやらないでと奥さんに言われて。仕事を一生懸命探して、結局今は介護士をやっています。

たくましいですね。おいくつで?

奥様
43です。男の子3人いて。

息子さんもここのお家は大満足で、ご自分のところは古いお家を買われて。いずれサクライホームで建て直すことがあるかもしれないですね。

奥様
それはちょっとね。介護士ってなかなか厳しいんですよ。

収入的にも厳しいということですか。

ご主人
うん。

でも社長は安くしますよ、きっと。二軒目割引で(笑)もう13年というと相当長くお住まいですけど、将来に向けてここを改良したいとか、もしくはここだけは困っているなというところはありますか。

奥様
それが何もないんですけど、自分がうっかりしていたんですけど、洗面所を2階にも付ければ良かったなと。結構入れ替わり立ち替わりで子供たちが泊まりに来るんです。トイレは二階にもあるんですけどね、洗面所もつけてと言えば良かったな。

でも、決定的に困るわけじゃないですね。

奥様
そうですね。様子を見て、空いたなぁと思うと入れ替わり立ち替わり使っています。

最後に1つだけ。こうやって15年も前に建てて、今だに社長の桜井さんとこうやって交流あるのはとても素敵だと思うんですけど。

奥様
とても幸せなことだと思います。

それは個人商店的な良さがあるんでしょうか。

奥様
こちらは都会じゃないしね。ありがたいと思います。困るとすぐにサクライホームさんに相談して。

サクライホームもここまで来られて?

桜井
はい。お客様とは、とことん仲良くしていただけているのは本当に幸せですよ。

社長にはまた改めてインタビューしたいのですが、このあたりに何軒くらい建てられているのですか?

桜井
今まで700軒くらい建ててますが、このあたりだけでも100軒以上。

それはすごいことですよね。ところで、奥様がスウェーデンの家を気に入られたところは、もちろん性能もあるでしょうけど、外観というか、つくりというのもありますか。

奥様
それはありますね。やっぱり性能が他とはずいぶん違うなと思いました。

やっぱり家も性能が一番ですが、なんか北欧らしさというのもあるじゃないですか。木をたくさん使っていたりとか。

奥様
そうそう。装飾がやたらといっぱいあるのではなくて、シンプルなんだけど木が使ってあったり、マテリアルが綺麗です。
桜井
中と外と見た目もまた違うんじゃないでしょうか。外は落ち着いているというかシンプルで。

中は華やかですよね。

奥様
私の自慢は台所なんです。台所はどうしても広いオープンキッチンが欲しかったので。すごく働きやすくていいんですよ。

キッチンから外が見えるのがいいですね。窓の位置が。

ご主人
僕はアメリカにいたでしょう。こういう家を見ていて、その当時自分で建てるとは考えずに、こういう広いスペースとキッチンで飲みながら、本当はここにワイングラスをぶら下げて。

たしかにそうですね。志賀さんのお家には北欧的というよりはカリフォルニアみたいな西海岸の感じがありますね。

ご主人
そうそう。ちょうど西海岸の友達の家がこういう造りで、すぐ隣にゴルフ場があってね。
奥様
そうなんですよ。主人の大学の後輩で、会社も同じ方のおうちに遊びに行った時に、ロサンゼルスで、オープンキッチンだったんですけど、すぐそばがゴルフ場なんですよ。はるか向こうまで見えてね。カリフォルニアブルーで。綺麗で。

いいですよね。窓を見て、さっきお台所見せてもらって、いいところに窓があるなと思いました。

奥様
来た方がみんな、ひとつひとつ絵がかけてあるみたいって言ってね。また13年経ったら木も大きくなりましたし。これからも楽しみなんです。

ありがとうございました。(2020年9月)

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