このスタジオは2020年6月に建ったばかりなんですね
- 蓮井さん
- はい。昨年の11月に着工していただいて。あっという間でした、感覚的には。
なぜ茅野を選ばれたのですか?
- 蓮井さん
- 2012年にこのすぐ近くの田んぼで、子ども達に田植えのワークショップをしたんです。
僕はそれにフォトグラファーとして参加して、初めてここ茅野に来たんです。
しばらく、この辺りをぶらぶらしていたら、
なんだかとっても心地よくて、風景も気に入って。
すぐに不動産屋さんに問い合わせたら、ここを売ってもらえるという事になって、
すぐに購入してドームハウスを建ててしまいました。
その後、実際に住んでみると、思った通りの土地だったので、
2年前からこのスタジオを建てることを計画していました。
設計はサクライホームですか?
- 蓮井さん
- いえ、たまたま知り合った若い設計士である坂口 陽さんにお願いしました。
彼は知り合ったとき、まだ一級建築士の資格を取ったばかりだったんですが、その思想や人柄にピンときて。
サクライホームさんも快く提案を受け入れてくださいました。
建築はスムーズでしたか?
- 蓮井さん
- はい。そうだったと思います。笑
でも、実は、経験の長いサクライホームさんのヘルプもあって、
うまくいったという話も聞きました。
坂口さんもよく頑張ってくれて本当に感謝しています。
サクライホームのことはどうして知ったのですか?
- 蓮井さん
- 妹夫婦が、サクライホームさんにお願いしていたので、相談してみたらと。
それですぐに電話したのですが、快く引き受けてくださいました。
もちろん一番心配だったのが、予算です。
同じ土地に2軒目なのでそう予算はかけられないし。
目的が、ポートレートスタジオと珈琲の直焙煎ショップですから。まあ仕事場ですね。
珈琲の焙煎?
- 蓮井さん
- はい。写真家ですが、焙煎を始めて、もう14年になります。
やっと人様に喜んでいただけるような焼きができてきたので、少しずつ販売を始めています。
写真の仕事もやりつつなので、結構忙しいですよ。
このスタジオはちょっとサクライホームのテイストと違うと感じるのですが、やはり設計の主旨ですか?
- 蓮井さん
- そうですね。一番気にしたのはスタジオに入る光の設計です。
直射が入らないようにしつつ明るいこと。
坂口さんが作ってくれた模型をここに置いて、日の入り方を検証してこの方位に建てました。
結果、カフェは南向きになって、暖かく、とっても居心地がいいです。
外装は、森の隣にあるので、できるだけ景観が自然に溶け込むようにしました。
この茶色の木の壁と、二階の広いデッキはとっても気に入っています。
実際に使ってみてどうですか?
- 蓮井さん
- まずすごくあったかい。そして静かです。
そばに用水路が流れているのですが、窓を閉めたら、全く聞こえません。
でも、夏は窓を開けて水の音で眠ります。
その辺りの性能のことは、妹から聞いていたし、
実際に妹の家にも行っているのでわかっていましたが、本当に快適ですよ。
ついスタジオの方に居てしまいます。
母屋のドームハウスもあったかいのですが、流石に天井高が7メートルあると。笑
でも音響は素晴らしいので、音楽を聴くのはドームハウスの方ですが。
この茅野という土地に永住を考えていらっしゃいますか?
- 蓮井さん
- もちろん。でなければスタジオまで建てませんね。笑
茅野はあまり知られていません。読み方がわからない人も多いんです。
「かやの」と読まれてしまいます。「ちの」なんですね。
まず八ヶ岳の西側なので、山に夕日が当たります。きれいですよ。夕方は。
いつもビールタイムです。
それと、東京からも名古屋からもクルマで二時間半くらいです。
アクセスが良いんです。中央線ならもう少し早いです。
仕事で都内を10時にでても、12時過ぎには帰ってますから。
それと、霧ヶ峰や車山など、日本と思えないような風景があって、
ビーナスラインは日本屈指のドライブロードですよ。
クルマとバイクが大好きな僕には最高です。
あー、それから、今年グライダーのライセンスを取ろうと思いました。
霧ヶ峰には日本で最も古いグライダー協会があって、
先日体験搭乗したんですが、はまりました。笑
蓮井さんのライフスタイルにピッタリということですね。ところで、ご家族は?
- 蓮井さん
- 恥ずかしい事に独り者です。笑
でも、犬のガンタがいるので、彼が家族ですね。
ガンタも茅野に帰ってくると顔が変わりますよ。目黒だと退屈そうです。
本音をいえば、いずれここでパートナーとゆっくりと暮らしたいですが、
今はまだまだやりたいことがありすぎます。
それに、田舎暮らしはやることが満載です。今年の薪もまだ割ってないし。